夏がくれば思い出すのは、
花火でも、祭でもなく、
夏期講習なのが私の仕事です。
どういうわけだか、
今年は日本でも
指折りの名門校に通っている
中学1年生がわが暁塾にやって来ました。
そこで、その子のお母さんに訊いたのです。
「どうして、私のところのような
小さい塾にされるんですか?」
やはり、ネームバリューがあれば、
最低限のレベルは保証されると云う
一定の安心感がある筈です。
「大きいところは、
アルバイトの先生が教えるけれど、
小さいトコロは
一生懸命教えてくれそうだから」
そういえば、
そんな言葉を聞いたことは
一度ではありません。
最近も他にこんなケースがありました。
「子供がどうしても、
誰も知らない塾に行きたがって」
困惑するお母さんですが、
私にしてみれば、
喜んでいいものか、複雑な心境です。