勉強は時間をかければいいと云うものでもなく、
集中力が続かなければ
いくらやっても同じだろうと思います。
そんなことを云うのも、
子供の頃の将棋仲間を思い出したからです。
中学の時など、みんな将棋中毒と云ったところで、
土日は朝から一日将棋を指していたのに、
高校は進学校で、大学もいわゆる
いいところに通っている子が多かったのです。
高校では学年でビリをとって、
落第しかけた私とは随分違います。
きっと同じ局面を何分も何十分も飽かずに
じっと考え続ける将棋と勉強は相通じるものがあって、
彼らの場合、将棋で身に付いた
モノを考える癖を勉強でも生かしたと
云ったところでしょうか?
実際、学年のトップ10に入る生徒が
去年は2人いましたが
(どうして私のところのような
小さな塾に来たのか不思議ですが)、
見ているとそれぞれクラブ活動であったり、
他の習い事であったり、
勉強一本槍と云うわけでもありませんでした。
ただ塾での勉強に対する姿勢が他の子とは全然違いました。
私が問題のポイントを解説すれば、
必ずそれを書き留めるし、当然ながら私語もありません。
どうして他の生徒と成績に開きが
あるのだろうかと思いましたが、
その集中力と云うのもやっぱり家庭の影響が大きいようです。
私が彼らの親御さんとお話ししていると、
なんと云えばいいのでしょうか、短い言葉を交わす中にも、
教養にふれたような気がするのです。
先生に対して信頼や尊敬の念を持つこと、
漢字の読み書きと計算が出来るといった
勉強に対する下地があること、
集中力があること、と云ったような要素も
それぞれ必要だし、
一週間に何時間か家庭教師の先生に
勉強を見てもらったり、
塾に通うことは多少効果はあるでしょうが、
一番子供と長い間時間を過ごす親御さんの
教養を子供は知らず知らずのうちに
吸収しているのではないかと、私は睨んでいます。
と書いて、自分のオツムの具合を親へ当て擦ってみる私です。
戸田ゼミで今度は何を書こうかと、
文章を考えている時間が好きで、
週1回書くことがすっかり習慣になりました。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。